original
その昔、北イタリア山中ネミ湖畔にはディアーナ女神を祭る聖なる森があった。森には一本の聖なる樹があって「森の王」とよばれる祭祀が守っていた。王が衰えをみせるや強健な者が聖樹の「金枝」を折りとり、剣をふるって彼を殺し王位をついだ……。
(「金枝篇(一)」カバー扉より)
ネミの祭祀は、なぜ前任者を殺さねばならなかったのか、また、それに先立ってなぜ「金枝」を折りとらねばならなかったのか。人類学研究史上屹立するフレイザー(1854ー1941)の主著「金枝篇」はこの二つの問いに発して執筆され完成まで四世紀を要した。(「金枝篇(ニ)」カバー扉より)
フレイザーは課題の探求を航海になぞらえて「われわれはこの航海で、いろいろな不思議なよその国を訪ね、見なれぬ他国の民族に接し、怪奇な慣習を見ることだろう」と言っているが、事実、論証のための資料収集は世界の隅々にまで及んでいるといって過言ではない。(「金枝篇(三)」カバー扉より)
『金枝篇』を読みすすむ者は、古今東西にわたる豊富な例証が次々とくり出されるのに驚き、また強い興味をかきたてられるだろう。フレイザーは、たとえ理論が否定される時が来ても本書は「例証の宝庫」として永久に残るだろう、と述べて自信のほどを見せている。(「金枝篇(四)」カバー扉より)
ネミの祭祀は社会の安寧ばかりか自然の運行すらもその生命に依存する人間神の一人だった。だから衰えた祭司は強健な者にとって代わらなければならない。では彼が命がけで守った聖樹とは、またその「金枝」とは……。壮大な論証の旅がいま静かに終わろうとしている。(「金枝篇(五)」カバー扉より)
金枝篇(全5巻)
著者:ジェイムズ・フレイザー
訳者:永橋 卓介
発行:岩波書店
金枝篇(一)
1951年3月5日第1刷発行
1966年8月16日第3刷改版発行
1996年6月15日第35刷発行
金枝篇(二)
1951年5月15日第1刷発行
1966年12月16日第4刷改版発行
1996年6月15日第29刷発行
金枝篇(三)
1951年8月25日第1刷発行
1967年2月16日第3刷改版発行
1996年6月15日第26刷発行
金枝篇(四)
1951年11月25日第1刷発行
1967年7月16日第3刷改版発行
1996年6月15日第25刷発行
金枝篇(五)
1952年10月25日第1刷発行
1967年12月16日第2刷改版発行
1996年6月15日第23刷発行
古本です。
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状態:カバー付き。
5冊ともにカバーは、ややヘタレ、ややヤケ、ややスレキズ、ややヨゴレ、あり。5冊ともに表紙・背・裏表紙は、ややヘタレ、ややヤケ、ややシミ、ややヨゴレ、ややフチスレ、あり。5冊ともに天地小口は、ややヘタレ、ややヤケ、ややヨゴレ、あり。本文は、ややヘタレ、ややヤケ、あり。読むのに問題はありません。
[店より]5冊すべてにオリジナルブックカバーをおかけします。栞は3枚(3種類)お付けします。