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あざみ白書 著者・小林亜星 画・滝田ゆう(初版)

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失われたものへの墓碑銘         吉行淳之介 昭和三十三年三月三十一日が「赤線地帯」廃止の日だが、この書物は翌々日の四月二日における名古屋・中村遊廓での体験でしめくくっているところが、にくい。モトデのかかったディテールが豊富にちらばり、一篇一篇の末尾の切れ味もみごとである。私はこの地帯についての専門家の一人として自認しているが、小林亜星さんのウンチクには恐れ入った。初耳のことも、いろいろあった。話が全国各地にわたっているところも、とても及ばない。おそらく、氏のバンドマン時代の体験がこういう形を取ったのだろう。若い人たちは当然「赤線地帯」には無縁だが、お伽噺として読んでみるのもよかろう。最後に氏自身の文章を引用して、失われた地帯へのエピグラフとしておこう。『やさしさという言葉が、やたら商品化されてしまったこの頃になって、あの頃本当に在った、ぎりぎりに生きる人間同士のやさしさが、思い起されてならない』 (カバー裏より) あざみ白書  著者・小林亜星  画・滝田ゆう サンケイ出版 昭和55年3月5日第1刷 古本です。経年劣化をご了承下さい。 状態:カバー付き。 カバーは、ややヘタレ、ややヤケ、ややスレキズ、扉に折れアト、あり。天地小口は、ややヘタレ、ややヤケ、ややヨゴレ、あり。表紙・背・裏表紙は、ややヘタレ、ややヤケ、あり。背は、強いヤケ、あり。本文は、頁全体にヤケ、あり。前後の見返しと前後の表紙の間にややワレ、あり。読むのに問題はありません。

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