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戦う操縦士(B6判)アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ/山崎庸一郎訳

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「ポーラよ、奇妙な戦争だねえ。淋しい、深いブルーの戦争だねえ。わたしはちょっと迷ってしまった。年を取ってこの奇妙な国を見つけたんだもの…。いいや、こわくなんかない。ちょっぴり悲しいだけさ。」第二次大戦下の1940年5月23日、サン=テグジュペリは、アラスに集結したドイツ戦車部隊の所在を確認すべく、偵察飛行に出撃した。風防ごしの地上に見たものは、諸世紀をつうじて獲得されてきた信仰と習慣と認識との遺産である文明が崩壊し、関係の結び目をほどかれて、避難民として流浪する人々の姿だった。高射砲の弾幕の中で、作者は飛行の物語をたえず中断し、過去の思い出の世界へ、おのれの存在の根へとおりてゆく。学院の教室へ、幼い日をすごした城館の暗い玄関ホールへ、チロル生まれの家政婦ポーラの姿へ…。生と死の狭間でのかずかずの省察を経て、やがて人間の再興と、文明の再生の条件が語られる。亡命中の1942年2月にニューヨークで出版された本書は、フランス本国で出版許可が与えられたあと、賛同・抗議の論戦を巻き起こし、占領軍によって禁書処分に付された経緯をもつ。ヒトラーの『わが闘争』への民主主義陣営の最大の解答と評され、敗戦国フランスにたいするアメリカの国民感情の好転に大きく貢献した。(カバーより) 出版社:みすず書房 状 態:カバーつき、薄い焼けあり、薄いキズ、薄いシミ、へたり、よたれあり、小口天地、点状のしみあり、中はきれいです。

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