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志を持って暮らす
炭鉱労働者の自立と解放を願い、
筑豊文庫を設立し、
炭鉱の記録者として廃校集落に自らを埋めた
上野英信の妻・晴子の日々を描く。
(帯のオモテ文より)
小さなころの楽しみの一つは、お櫃に残ったごはん粒を食べることであった。母が洗い物を始めると私はそばで待っている。片付けも終わりのほうになって、母はそれまで水に浸しておいたしゃもじやお櫃の底から一粒残さずごはん粒をあつめ、水を切って私にくれた。
この本のまとめたできごとは、筑豊文庫という大きな鍋の底に残った、いわば水ごはんのようなものである。若い世代なら気にもとめずに洗い流してしまうような蓋の裏。そらはそれでいいのかもしれないが、貧乏性の私はどうしてもそれを捨てきれず、一粒ずつ広いあつめてしまう。
水ごはんを客前に供するのは少々気が弾けないでもないが、「居直り貧乏」も我が家の特技のひとつであるということで、思い切ってお出ししてみることにする。(本書「水ごはんをどうぞ」より)
(帯のウラ文より)
蕨の家 上野英信と晴子
著者:上野朱
発行:海鳥社
2000年6月10日第1刷発行
2000年8月3日第2刷発行
古本です。経年劣化をご了承下さい。
状態:帯付き。カバー付き。
帯は、ややヘタレ、ややスレキズ、あり。カバーは、ややヘタレ、ややヨゴレ、あり。天地小口は、ややヘタレ、ややヨゴレ、あり。本文は、ややヘタレ、あり。本全体としてきれいな状態です。読むのに問題はありません。